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お茶のプロが解説する『駿府本山お茶壺道中行列』

2021.05.07(Fri)

静岡県で毎年開催されている行事『駿府本山お茶壺道中行列』

断続的ではありますが、新茶の季節(5月ごろ)から晩秋(10月ごろ)まで続く、大規模の行事です。

見たり聞いたりしたことはあるけど、実はよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回は『駿府本山お茶壺道中行列』を、お茶のプロが解説していきます!

 

そもそもお茶壺道中ってなに?

 

時代は江戸時代初期までさかのぼり、徳川家康が「駿府の大御所」だった時のことです。

お茶を愛飲していた家康は、よりお茶を美味しくいただきたいと考え、井川大日峠にお茶蔵を建設しました。

そして新茶の季節に摘み取ったお茶を茶壺に入れて、お茶蔵で保管・熟成をさせました。

秋になると、保管していたお茶をお茶蔵から運ばせ、茶会を催してお茶を楽しみました。

当時は高価な茶壺が使用され、幕府の命を受けて運ぶものですので、

通る道はきちんと掃除がされ、しっかり道も空けられていたそうです。

これを再現した伝統行事が『駿府本山お茶壺道中行列』です。

 

『駿府本山お茶壺道中行列』のながれ

 

では、現代のお茶壺道中の儀式は、どのように行われているのでしょうか。

こちらでは、『駿府本山お茶壺道中行列』のながれをご説明いたします。

 

・茶詰めの儀 新茶の季節(5月ごろ)

 静岡本山茶を茶壺に入れて、封印します。

 

・保管・熟成 5月〜10月

 茶壺に入れられた静岡本山茶は、井川大日峠のお茶蔵に保管・熟成させます。

 

・蔵出しの儀・お茶壺道中行列 晩秋(10月ごろ)

「蔵出しの儀」で茶蔵から取り出された茶壺は、籠に乗せられ「お茶壺道中行列」にて、井川大日峠から駿府城公園などを通過し、徳川家康を祀る久能山東照宮に届けられます。

 

・口切りの儀 晩秋(10月ごろ)

 久能山東照宮にて、茶壺の封を切ります。

 熟成した静岡本山茶を取り出し、奉納します。

 

まとめ

 

今回は静岡県で毎年開催されている行事『駿府本山お茶壺道中行列』について解説いたしました。

その背景を知ることで、より行事を楽しみ、

徳川家康が愛した静岡本山茶にも興味を持っていただけたのではないでしょうか。

 

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